手続き依頼から1ヶ月...完了連絡が来ない顧問契約の実態
- 代表 風口 豊伸

- 2025年12月28日
- 読了時間: 7分
前回は、顧問契約に潜む問題の全体像をお伝えしました。今回からは、実際に顧問契約から単発手続きに切り替えた企業の事例を、一つずつ詳しくご紹介していきます。第一回目は、対応の遅さに悩まされ続けた企業の事例です。顧問料を払っているのに、なぜ対応してもらえないのか。その疑問と苦悩、そして決断についてお伝えします。
目次
事例の概要
繰り返される「対応の遅さ」
ある出来事がきっかけで気づく
弊社への切り替え
切り替え後の変化
次回予告
1. 事例の概要
この事例の企業は、従業員10名程度の規模で、IT関連や小売業など様々な業種で同様のケースがありました。
月額顧問料は3万円程度。決して安くはない金額です。年間で36万円、さらに算定基礎届と年度更新が別料金(各3万円)なので、実質年間42万円を払っていました。
経営者の方は、真面目で穏やかな性格。社労士に対して無理な要求をするわけでもなく、常識的な範囲での依頼をされていました。
「困った時のために顧問契約している」
そう考えて、毎月の顧問料を払い続けていました。
2. 繰り返される「対応の遅さ」
しかし、実際に依頼をすると、様々な問題が起きました。
問い合わせへの返信がこない
労務管理について質問のメールを送っても、返信がありません。
1日、2日...1週間。
さすがに心配になって、もう一度メールを送ります。
「先日お送りしたメールについて、ご確認いただけましたでしょうか?」
すると、ようやく返信が来ます。
「確認します。後日連絡します。」
そして、また音沙汰がなくなります。
結局、回答が来ないまま、自分でインターネットで調べて対応するしかありませんでした。
「顧問料を払っているのに、なぜ答えてくれないのだろう...」
手続きが1ヶ月たっても完了しない
さらに深刻だったのが、手続きの遅さです。
新しく従業員を採用し、入社手続きを依頼しました。必要な情報や書類はすぐに提出しました。
しかし、2週間経っても連絡がありません。
「手続きは進んでいますか?」と問い合わせると、「処理中です」という返事だけ。
3週間経ち、4週間経ち...。
従業員から「保険証はまだですか?病院に行きたいのですが...」と聞かれました。
経営者は、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
改めて催促すると、「もうすぐ完了します」という返事。
結局、入社から1ヶ月以上経って、ようやく完了の連絡が来ました。
従業員は、その間、自費で病院に行き、後日精算する形になりました。
「こんなはずじゃなかった...」
経営者は、従業員に対して責任を感じると同時に、顧問社労士への不信感が募っていきました。
約束の期日を過ぎても連絡なし
別の機会に、就業規則の改定を依頼しました。
「来週中には確認してお送りします」と言われました。
しかし、来週になっても連絡はありません。
10日経ち、2週間経ち...。
「先日お願いした就業規則の件、いかがでしょうか?」
「申し訳ございません。他の案件が立て込んでおりまして...」
こうしたことが、何度も繰り返されました。
3. ある出来事がきっかけで気づく
ある時、経営者は気づきました。
「もしかして、うちは後回しにされている?」
考えてみれば、自分は社労士に対して強く催促することもなく、クレームを言うこともありませんでした。おとなしく、「お忙しいところすみません」と言いながら待っていました。
そして、手続きの依頼も、それほど頻繁ではありません。入退社が年に数回程度、労務相談もたまに、という程度でした。
「顧問料を払っているのに、なぜこんな扱いを受けるのか?」
「他の顧問先には、もっと早く対応しているのでは?」
「うちは、優先度が低いのかもしれない...」
そう気づいた時、経営者の中で何かが変わりました。
従業員への申し訳なさ、顧問社労士への不信感、そして「このままではいけない」という思いが、決断を後押ししました。
4. 弊社への切り替え
経営者は、インターネットで「社労士 単発」と検索しました。
そして、弊社のホームページにたどり着きました。
料金表が明確に掲載されていること、単発手続きを中心としていること、そして「必要な時だけ社労士サービス」というコンセプトに惹かれて、問い合わせをいただきました。
初回のご相談で、これまでの経緯を詳しくお伺いしました。
「問い合わせへの返信が遅いこと、手続きが1ヶ月以上かかること、約束を守ってもらえないこと。これらは、決して許容できることではありません。」
私は、はっきりとお伝えしました。
そして、弊社のサービス内容と料金について説明しました。
メールでのお問い合わせは、原則24時間以内に返信
手続きは、書類が揃い次第すぐに着手し、完了までのスケジュールを明示
進捗状況も随時ご報告
完了時には必ず報告書をお送りする
単発手続きなので、必要な時だけご利用いただける
「本当に、そこまでやっていただけるんですか?」
経営者の方は、少し驚いた様子でした。
おそらく、今までの経験から、社労士とはこういうものだと思い込んでいたのかもしれません。
5. 切り替え後の変化
弊社に切り替えていただいてから、劇的な変化がありました。
レスポンスの速さ
メールでのお問い合わせには、原則その日のうちに返信しています。遅くとも翌営業日には必ず返信します。
「こんなに早く返事がもらえるなんて...」
最初の問い合わせの返信を受け取った時、経営者の方はそう驚かれました。
手続きの明確なスケジュール
入社手続きをご依頼いただいた際には、以下のようにお伝えしました。
「書類は本日受領しました。明日、電子申請を行います。通常、3〜5営業日で処理が完了しますので、来週中には保険証が届く予定です。完了次第、ご報告いたします。」
そして、予定通りに手続きが完了し、報告書をお送りしました。
「進捗が分かるから、安心できます。従業員にも『来週には届きます』と伝えられるので、本当に助かります。」
約束を守る
「○日までに確認してご連絡します」とお伝えしたことは、必ず守ります。
もし何らかの理由で遅れる場合には、事前に連絡し、新しい期日をお伝えします。
「約束を守ってもらえる、という当たり前のことが、こんなにありがたいとは思いませんでした。」
コストの削減
月額顧問料3万円がなくなり、必要な時だけの単発手続きになりました。
年間の入退社が3回程度、算定基礎届と年度更新を含めて計算すると、年間コストは約10万円程度になりました。
以前は年間42万円だったので、**約32万円の削減(約76%削減)**です。
「サービスの質は上がって、コストは下がる。こんなことがあるんですね。」
従業員からの信頼回復
手続きが迅速に完了するようになり、従業員からの信頼も回復しました。
「保険証、すぐに届きました。ありがとうございます。」
従業員からのこの一言が、経営者にとって何よりも嬉しかったそうです。
「従業員に申し訳ない思いをさせることがなくなりました。それが一番の収穫です。」
6. 次回予告
今回は、対応の遅さに悩まされた企業の事例をご紹介しました。
なぜこのようなことが起きるのか?その背景には、社労士業界の構造的な問題があります。この点については、第14回で詳しく解説する予定です。
次回は、第9回「年間14ヶ月分の顧問料?算定基礎届も年度更新も別料金の衝撃」をお届けします。
月額顧問料を払っているのに、算定基礎届や年度更新は別料金。実質、年間14ヶ月分の顧問料を払っていた事実に気づいた経営者の驚きと、「では、顧問料で何をカバーしているのか?」という疑問についてお伝えします。
料金の不透明さは、多くの顧問契約が抱える問題です。あなたの会社の顧問契約は、年間でいくら払っていますか?一度、計算してみることをお勧めします。
次回もぜひご覧ください。

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